我が家流・ヒナの飼育方法

我が家の文鳥たちは、とても子育てに熱心で、毎年たくさんのヒナを大事に育てます。そんな親鳥から、孵化後2週間ほどでヒナを取り上げてしまうのは、毎回心が痛みます。自分の子がいなくなった寂しさが伝わってくるからです。でも、人間と一緒に暮らすためには、人間を怖がらず、むしろ一緒に遊ぶ相手として大好きになってほしい、手乗り文鳥として幸せに人間と過ごしてもらう未来を願って、我が家で生まれたヒナは、途中からは親鳥に変わって人の手で育てさせてもらっています。
  そんなヒナの育て方を、簡単に記載します。あくまで我が家流ですので、飼育方法の一つとして参考にしていただければ幸いです。

<準備するもの>
①飼育容器…フゴまたは、昆虫飼育等プラスチック容器などの15センチ四方くらいのもの
②底敷き…柔らかいワラ(牧草)、ウッドチップ、ふわふわにしたテッシュなど、飼育容器内の下に敷くもの
③保温器具…ペットヒーター、パネルヒーター、ひよこ電球など
④保湿道具…水をいれたコップ、濡らしたキッチンペーパーなど
⑤飼育容器を入れてカバーするもの…ビニールで覆った鳥かご、ダンボール箱、梱包用ビニールやビニールカバー、毛布など
⑥温度計…容器内の室温を測るような小さなもの、またはサーモスタット
⑥エサ…あわ玉+パウダーフード、またはあわ玉+小松菜やボレーを擦り粉末にしたものなど
⑦餌やり器具…育て親、さじなど

★我が家では、①〜⑦を以下のように使用しています。

①③⑤飼育容器と保温器具について
  たくさん生まれた場合は、2通りの飼育容器で育てます。
●飼育容器その1
ひな鳥の飼育専用の、木箱の側面にパネルヒーターを差し込んでセットし、容器にサーモスタットをつけておくパターンです。真冬でも、一番安心できる飼育器です。
●飼育容器その2
30㎝四方ほどのダンボール箱に梱包用のプチプチビニールを敷き詰め、その中に薄いタオルでくるんだ小動物用のペットヒーター(最高温度が40度のもの)を入れ、その上にヒナをいれる容器を置きます。容器は、うちは主に藁でできたフゴ(オハチ)を使用しています。ダンボールの上を少しだけ開けて閉めます。冬の寒いときは、ダンボール全体を毛布でくるみます。

②底敷きについて
まずキッチンペーパーをしき、そこにホームセンター等でうさぎの餌として売っている牧草を、硬いものを取り除いて3センチくらいにハサミで切ったものを1センチくらい敷き詰めています。
ヒナは、結局自分で牧草を押しのけてキッチンペーパーの上に寝ていますが、少し埋まる感じで周囲のふわふわ牧草の空気層があったかい空気を保ってくれるし、つぼ巣の環境に近いような感じもするので、牧草がお気に入りで使用しています。

④保湿について
飼育容器その1の場合は、ボレー粉入れなどの小さな容器に水で浸したスポンジをいれ、容器内のすみに置きます。
飼育容器その2の場合は、フゴとダンボールの隙間に水に浸したタオルやスポンジを入れたコップを置きます。

⑤⑥エサと餌やり器具について
  エサは、ハチミツや卵などがまぶしてあるあわ玉に、ヒナ飼育用パウダーフードを2割ほど混ぜてあげています。パウダーフードは、それだけを練り混ぜてあげればいいものですが、食滞を起こしやすいという情報を目にしたことがあるので、私はあくまでビタミンやカルシウムの栄養補助として混ぜています。
  あわ玉は、ご飯をあげる30分前から水に浸してふやかしておきます。熱湯は厳禁だと、小鳥の専門病院で言われました。その後、お湯に1分くらい浸して温めて、40度くらいにしてパウダーフードを混ぜとかしてあげます。
  餌やり器具は、「育て親」というスポイトのような便利な器具であげています。

<孵化後3週目>
  この時期は、まだ羽も広がっていない状態なので、エサをあげたらすぐに飼育容器にもどし、薄暗い静かな状態にしてあげます。
時々温度の具合を確認してあげます。(30度くらい)
※ヒナが立って寝ている場合は暑すぎ、首を後ろにして寝ている場合は体調不良または少し寒い合図です。ベタッと地面に腹をつけて寝ている状態なら、気持ちよく適温です。
さしエサは、4時間ごとに1日4回です。

<孵化後4週目>
  日に日に羽の軸が開き、鳥らしい綺麗な羽が生え揃ってきます。
さしエサ後は、しばらく手に載せて寝かせてあげたり、足がしっかり立てるようになったら、少し離れたところに置いて、呼んで手のひらまで歩かせたりして、15分くらいふれあいの時間を楽しみます。
羽根を羽ばたかせてバタバタ練習したり、クチバシでいろんなものをつまんで触ったりします。そうしたら、自分で食べる練習用に飼育容器内に粟の穂やあわ玉をおいておきます。
急激な成長が終わり、フンが少し小さくなってきて、食べる量もやや減ったりしますが、さしエサは、4時間ごとに1日4回です。

<孵化後4〜5週目>
  バタバタ練習がますます盛んになります。自分で飼育容器を飛び上がってご飯をおねだりしたり、地面より少し上に置いて、手を出して呼んであげたりすると、少しずつ飛んで来るようになります。そうしたら、鳥かごに移します。
鳥かごは、足が引っかからないように下に新聞紙を敷き詰め、止まり木は様子を見ながら下段だけまたは上下段つけ、まだいつでも寝られるようにフゴと下にペットヒーターを設置し、ひよこ電球を下げたり梱包用のプチプチビニールで鳥かごを覆って保温はしておきます。羽根が生え揃っているので、温度は25度程度で大丈夫です。
また、いつでも自分で食べる練習ができるように、あわ玉の他にもから付きエサ、ボレー粉、青米、粟の穂、水をセッティングしておきます。
鳥かごに移したてのときは、気をつけて様子を見てあげます。
さしエサは、おねだり具合や自分でエサを突っついている様子を見ながら、1日3回、2回と間隔を長くしていきます。

<孵化後1ヶ月〜2ヶ月>
  生後2ヶ月くらいまでには、ひとりエサになるように仕向けていきます。例えば、朝はどうしてもおねだりするまでは放って置いたり、日中も鳥かごで自分で食べる時間を与えたりします。
そして放鳥中は同じ部屋で、たくさん話しかけたりスキンシップしてあげます。

★手乗り文鳥は、さしエサ中は保護下にあるので、無条件で人間にべったりします。ひとりエサになった後、どれだけ触れ合ってあげるかによって、慣れ具合が変わってくると思います。

“我が家流・ヒナの飼育方法” への2件の返信

  1. 楽しく読ませて頂きました。
    ありがとうございます。
    我が家の卵は、孵化する気配が全くありません。
    年末からもう20日近くなりますが。
    だめってことですね。。
    もう、抱卵中止させた方が良いでしょうか?

  2. でるさん
    卵だめだったんですね。こればっかりは、鳥任せですものね。
    もしまたヒナをかえそうと思うなら、古い卵がダメだと思ったらまた産み出すので、混ざらないようにとってあげた方がいいと思います。

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